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公務員試験は半年で受かる! 900時間の勉強法の全て

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私は独学で公務員試験を受験し、以下の試験種の筆記試験に合格した

  • 特別区
  • 国家一般職
  • 労働基準監督官
  • 県庁

 

 

勉強期間は約半年、勉強時間にして約900時間で合格することができた。この経験から、独学で公務員試験を目指している方々へ向けて、その勉強法の全てを明かしていこうと思う。

本記事では主に筆記試験について書いていく。面接試験についてはまた別の記事を執筆する予定。

公務員試験は長期戦で、独学の人にはかなり辛いものであるが、このブログが少しでも役に立てば幸いだ。

 

 

 1.公務員試験について知る

 

まずは公務員試験の全貌を把握するところからはじまる。

公務員試験は主に国家系の試験と地方系の試験に分かれるが、どちらの試験においても、一次試験に教養・専門科目のマーク式の筆記試験。二次試験に面接試験という流れが主流だ。 

第一志望の試験先の情報収集

まずは第一志望の試験先を決め、試験内容の情報収集を行おう。本ブログでは、主に

  1. 教養・専門からなる筆記試験
  2. 論文試験
  3. 面接試験

からなる試験を第一志望とする方向けに執筆していく。

 

2.捨て科目を作ろう

 

公務員試験の筆記試験は膨大な量の科目がある。教養・専門ともに20以上の科目がある。しかし科目によっては配点が低いものも存在し、全てを満遍なく勉強するのは非効率である。

公務員試験の筆記は、一般的に6〜7割の点を取れれば合格するものであり、満点を目指す必要はない。

6〜7割の得点を安定的に取れるようにし、早々に面接対策に移ることが理想である。

以下に捨て科目の例を紹介する。あくまで私の実行例であるので参考程度に。

教養試験

教養試験の配点は以下の通り。※実際の試験では変わる可能性あり。

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※太字は必答科目

教養試験は6.5割(25/40)の得点率を目指そう。

そのためには

合計解答数のうち8割を勉強し、そのうち8割の得点率を目指せば良い

ということになる。(0.8×0.8=0.64)

つまり解答数のうち2割は捨てて良いということだ。
 

これらのことを踏まえると力を入れて勉強すべき科目は以下の通り。

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  1.  数的処理は配点が高く、慣れが必要な科目のため、特に力を入れる必要がある。
  2. 文章理解はセンター試験よりも難易度が低いため、得意な人はそれほど勉強する必要はない。
  3. 時事は知識分野の中で配点が高いため対策しよう。テキストは後述。
  4. 自然科学についてはセンター試験で物理や科学を選択した人はそちらを勉強するべき。
  5. 社会科学については、専門試験の勉強の中で対策可能 教養については特別の対策不要 。

 

 

専門試験  

専門試験の配点は以下の通り。※実際の試験では変わる可能性あり。

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専門試験は7割(28〜30 /40)の得点率を目指そう。

そのためには

合計解答数のうち9割を勉強し、そのうち8割の得点率を目指せば良い

ということになる。(0.9×0.8=0.72)

つまり解答数のうち1割は捨てて良いということだ。
 

これらのことを踏まえると力を入れて勉強すべき科目は以下の通り。

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  1. 憲法・民法・行政法は多くの試験で出題され、かつ配点が高いため、実質必須科目。
  2. 労働法は「労働基準監督官」を併願しないのであれば勉強しなくても良いが、難易度は低く、短い期間でマスターできるためオススメ。
  3. ミクロ・マクロ経済学は配点が高いため、苦手であっても捨てるのは避けるべき。
  4. 政治系科目は併願先によって選択するべき科目は様々。国際関係を捨てる人が多いが、それほど難しくないのでオススメ。
  5. 社会科学については、専門試験の勉強の中で対策可能 教養については特別の対策不要 。

 

ここでミクロ・マクロ経済学について補足を。

ミクロ・マクロ経済学は苦手な人にとってはかなりキツイ科目であると思う。ネットでは、ミクロ・マクロ経済学を捨てても合格できたというケースも散見されるが、この高配点科目を丸々捨てるのは非常に危険だ。

しかし、ミクロ・マクロ経済学がどうしても苦手で、勉強したくたないという人にオススメなのが、

計算問題だけ対策するという勉強法。

私自身、ミクロ・マクロ経済学が苦手で、理論が理解できない状況であったため、計算問題のみ対策をした。結果、様々な試験種に合格できたので、ミクロ・マクロ経済学がどうしても苦手であるという方はこの方法を取るのも一つの手である。

 

3.勉強スケジュール

 

勉強する科目を決めたら、実行のスケジュールを立てよう。

公務員試験の筆記試験は主に5〜6月がピークであるので、半年で合格を目指す方は遅くても

勉強開始時期は前年の11月に設定しよう。

 

ここでは実際の私の勉強スケジュールを紹介する。

勉強した期間は約半年、1日5〜6時間勉強した。

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赤は重要性が高く、青は重要性がそれほど高くないものだ。

数的処理・憲法・民法・行政法は試験の日まで毎日触れてほしい科目だ。

 

注力する科目

  • 11〜12月 数的推理・判断推理・空間把握・憲法・民法・行政法・ミクロマクロ経済学
  • 1〜2月 財政学・政治学
  • 3〜4月 その他の政治系科目・時事・自然科学

 

 11月から勉強を開始した場合、年内は、

数的推理・判断推理・空間把握・憲法・民法・行政法・ミクロマクロ経済学

だけに力を入れよう。それ以外の科目に手をつける必要はない。

これらの科目の問題集を、年内に1周するのが理想。

 

年が明けたら、財政学や政治学に着手。

2〜3月からは、その他の政治系科目や自然科学に着手。

並行して小論文や時事の対策も始めてほしい。

 

4.具体的な勉強方法

 

公務員試験の勉強の流れ 

  1. 教材のレジュメを読み込みインプット
  2. ひたすら過去問演習をしてアウトプット(2〜3周)
  3. 演習の中で間違えた問題を繰り返す(4〜5周目)

 

勉強の流れとしてはこれが基本。

公務員試験は基本的な焼き直し問題が多いため、学習の中心は過去問演習である。

イメージとしてインプット:アウトプット=3:7である。

はじめに参考書のレジュメで知識を頭に叩き込み、過去問演習を中心に学習。わからないところや苦手なところがあれば、またレジュメに立ち返るというイメージで学習を進めていってほしい。

そのため、レジュメと問題演習が一冊にまとめられている参考書が望ましい。

参考書は様々あるが、私が実際に使ってオススメなのがスーパー過去問ゼミ

公務員試験は過去問演習が中心であるので、参考書はどれを使っても問題ないと思うが、特にこだわりのない方はこの「スー過去」を選べば間違いない。

 

 
 

教養試験

 数的処理

数的処理はとにかく慣れが必要な科目。なるべく毎日触れるようにしよう。勉強法はとにかく問題を解くこと。解法の暗記も大事だがほどほどに。試験の本番までに「スー過去」4〜5周が理想。

 

文章理解

得意な人はほぼ対策不要の科目。問題集を買う前に、ネットで拾った過去問を解いてみてほしい。最初の時点で8〜9割取れるなら、2〜3日に一題解くくらいでいい。

 

自然科学

スー過去などで問題演習を必死にする必要はない。インプット用教材を読み込むくらいで十分対策可能。TAC出版の「Vテキスト」がオススメ。

 
 
 

時事

毎年2月に「速攻の時事」というテキストが発売されるので、そちらで対策。インプット用とアウトプット用があるので、両方購入するのがオススメ。

こちらは令和3年度版。

 
 

専門試験 

憲法・行政法・ミクロマクロ経済学

スー過去中心で学習を進めよう。試験本番までに4〜5周が理想。2周目までは全問解く。3周目以降は間違えた問題を中心に。

 

民法

公務員試験の中で最も難しいと言われる科目。法学部ではない初学者にはかなりキツイ。スー過去の他にインプット教材がほしいところ。

オススメは「寺本康之の民法ザ・ベストプラス」

 
なんと著者の寺本康之氏の授業動画が無料で視聴可能。
民法は参考書のみでの学習が困難であるため、非常にありがたい。

 

www.youtube.com

 

政治系科目・労働法等

これらの科目は習得にそれほど時間がかからないため、スー過去2〜3周くらいで十分対応可能。

 

 

小論文

独学で不安なのが小論文対策であろう。しかし公務員試験の小論文は、型にはめて書けば合格点を取ることが可能なので心配不要。試験種にもよるが、基本的なこのような型。

  1. 現状や課題の指摘
  2. それに対して行政(国や地方公共団体)がするべき取り組み

取り組みに関しては独自の考えを披露する必要はない。「〇〇(現在行われている取り組み)を強化していくべきである。」という感じでOK。

 

小論文の具体的な学習については、「寺本康之の小論文バイブル」1冊でOK。

 
これを使って型にはめて書く練習をしよう。本番までに10〜15回書けるのが理想。
 
 

5.合格に向けての心構え

 

以上が、私が実践した公務員試験筆記の勉強の方法である。

公務員試験の筆記試験の勉強で重要なのが、合格点である6〜7割の得点率を安定して取れるように効率的に勉強することである。

満点を取る必要はないし、全科目を勉強する必要はない。近年、公務員試験は面接重視の試験が増えており、面接対策も重要となる。

筆記で合格点の水準を目指し、安定して得点できるようになったら、早々に面接練習を始めるべきである。そのために、このブログを参考にして、効率的に学習していってほしい。

公務員試験は長期戦で非常に辛いものだ。ただ、しっかり勉強すれば結果がついてくる公平な試験であるので、ぜひ食らいついてほしい。